今年、2016年は伊藤若冲生誕300年ということで、春の東京上野の東京都美術館での若冲展が大変な混雑になったことを口火として、今でも伊藤若冲ブームが続いていますね。
伊藤若冲の故郷、京都でも相国寺承天閣美術館で2016年9月現在開催中、さらに10月からは京都市
美術館、12月からは京都国立博物館で開催されますが、一つ穴場として紹介したいのは、京都の嵐山
にある時雨殿で開催されている綴織伊藤若冲展です。
今回この綴織伊藤若冲展を観覧してきたので、その紹介をしたいと思います。
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時雨殿とは?
正式名称は、小倉百人一首殿堂 時雨殿 といいます。
小倉百人一首の選者でありご自身が歌人でもあった藤原定家が まさに百人一首を選んだ地である
嵐山に建立された百人一首関連の作品を陳列している博物館です。
今回の綴織 伊藤若冲展とは?
伊藤若冲は今は大ブーム、しかしながら、昭和初期やその前の大正時代などは、今ほど有名ではありませんでした。
さらに時代を遡ること明治の初期は、ある程度伊藤若冲もその人気を博しておりました。
そういった中で、明治時代に川島織物二代目当主であった川島甚兵衛が、伊藤若冲が残した作品の
世界観が素晴らしいことに感嘆しており、1904年、日本では日露戦争が勃発した年に、
米国セントルイスで行われた万国博覧会において、室内装飾”若冲の間”というものを出展して、
大好評を得ました。
今回この時雨殿においては、上記 若冲生誕300年にちなんで、上記万国博覧会に
出品した綴織額”紫陽花双鶏図”と、2010年に作られた”池辺郡虫図”が
陳列されているのを始めとして、上記万国博覧会のける”若冲の間”の再現を観ることができて、
とても有意義な芸術鑑賞をすることができました。
以下写真と共に、綴織 伊藤若冲展をのぞいてみようと思います。
時雨殿への行き方
以下写真で行き方を記してゆきたいと思います。
まずは嵐山渡月橋の嵯峨野側に出て一番川沿いの道を大堰川上流方向に向けて歩きます。
しばらく歩くと、有名な料亭 吉兆があり、そこも通り過ぎて歩きます。
さらに歩くと突き当りに、時雨殿の標識が見えてきました。
ここを右折して一番手前の建物が時雨殿です。
ここが入口になります。
ドアを開けると左側に受付があります。入館料は大人500円です。
靴と大きな荷物はロッカーに預けます。コイン100円投入。帰りに100円は戻ってきます。
ロッカーに靴と荷物を預けて、あとはこのお庭がある廊下をずっと歩くと展示室に到達します。
館内はフラッシュ撮影などしなければ撮影することも可能でした。
常設展示は以下のような百人一首にちなむ作品です。
常設展の横で、綴織 伊藤若冲展の作品が陳列されていました。
是非生を観ていただきたいと思っていますが、代表的な織物作品を以下に記します。
もともとの伊藤若冲の作品が素晴らしいものがありますが、若冲の絵をもとにして、
綴れ織りにして、本物の絵と同じようなち密さ溢れる作品を作られたことに驚嘆です。
是非相国寺承天閣美術館や、10月以降は京都市美術館での伊藤若冲展を楽しみにしている方
が多いかと思いますが、それに加えて、ここ嵐山の時雨殿で9月25日まで行われる
綴織 伊藤若冲展 をご覧になってみてください。
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