今年2016年は江戸時代の技巧画家である伊藤若冲生誕300年ということがあり、
大変な伊藤若冲ブームになっています。
5月中旬まで東京上野の東京都美術館で開催されていた若冲展は最高4-5時間待ちという
大変な人気の中で開催を終えました。
スポンサーリンク
今年2016年は、これからも京都を始めとして、全国様々なところで
伊藤若冲展が開催されますが、東京において、常に伊藤若冲の作品が見れる穴場を
ご紹介したいと思います。それも基本的には無料で観れるのです。
それは東京都文京区にある椿山荘というところです。
椿山荘の庭園に、伊藤若冲が下絵をした五百羅漢、メインは、京都の伏見稲荷大社近くの
石峰寺にある五百羅漢のうち、17体がなんと東京椿山荘に移設されているのです。
椿山荘とは?
東京都文京区にある、現在はホテルと結婚式場などがある施設です。
もともとは明治時代の元勲である山縣有朋が、1878年(明治11年)に
自分の屋敷として購入した場所です。
その山縣有朋が、庭園を造るのを趣味としており、庭園を造りました。
なぜ若冲の作品が椿山荘に?
1918年(大正7年)に大阪を本拠とする藤田平太郎という男爵が、
山縣有朋から椿山荘を譲り受けて、1925年(大正14年)にもともと
石峰寺から藤田氏が廃仏毀釈令のときに石峰寺から
譲り受けた羅漢を椿山荘のお庭に設置することになった、というわけです。
関連記事:【伊藤若冲】伏見稲荷大社の近くにある 石峰寺は、今話題の伊藤若冲のお墓並びに、羅漢があります。
あまり椿山荘の伊藤若冲・羅漢のことは宣伝していません
椿山荘において、庭園に入って地図があるものの、この伊藤若冲下絵の羅漢の
ことは、はっきり書かれていません。庭園をぐるっと回ってみて見つけてみてくださいね。
ここが椿山荘の外観です。
エントランス向かって正面に、庭園入口の案内がありました。
この入口から階段を下におりて比較的近くに羅漢はあります。
左側のドアを開けると外に出られます。
この地図の中で、右側の道をまっすぐ進むと羅漢があることが記されています。
まずは羅漢の標識がありました。大正14年に移設したと記されています。
移設元は、京都伏見稲荷大社から歩いて数分のところにある石峰寺。
伊藤若冲は晩年になって、京都錦市場あたりから、この石峰寺近くに移り住み、
創作活動をつづけました。
以下が実際の羅漢です。現在石峰寺の羅漢は撮影禁止である一方、
椿山荘のこれら17体の羅漢は撮影OK。という意味でも貴重な羅漢です。
以下約20体の羅漢の写真をずっと記します。
ぜひ椿山荘の庭園にある伊藤若冲作の羅漢をご覧になってみてください。
伊藤若冲関連記事を以下に記します。
関連記事:伊藤若冲関連で京都でゆかりの場所
関連記事:伊藤若冲 京都での展示情報
関連記事:伊藤若冲ゆかりの相国寺の承天閣美術館とお墓
関連記事:上野の伊藤若冲展(2)
関連記事:上野の伊藤若冲展(1)
関連記事:伊藤若冲が晩年過ごした石峰寺
関連記事:伊藤若冲の本
スポンサーリンク
コメント