京都祇園祭山鉾巡行 意外と知られていない山鉾の分類と巡行順番

京都の行事

京都祇園祭のハイライトと言えば、山鉾巡行ですね。
現在山鉾は前祭・後祭合わせて33あります。前祭で23の山鉾、後祭で10の山鉾が巡行します。
意外と山鉾の種類と、山鉾巡行のときの巡行順番について知られていないようなので、ここで説明
したいと思います。

山鉾の分類について

京都祇園祭において、”山鉾”と言われていますが、山と鉾に分かれるというのは
よく知られているかと思います。
さらに、実は以下のように分類されるのです。
このように、山鉾において、山と鉾の2種類ではないことがポイントです。

鉾 6基
長刀鉾・函谷鉾・放下鉾・月鉾・鶏鉾・菊水鉾

舁山 17基
保昌山・白楽天山・太子山・木賊山・芦狩山
油天神山・伯牙山・郭巨山・露天神山・山伏山
孟宗山・占出山・鯉山・黒主山・八幡山
役行者山・鈴鹿山

曳山 3基
岩戸山・北観音山・南観音山
屋台 5基
蟷螂山・船鉾・橋弁慶山・浄妙山・大船鉾

傘鉾 2基
綾傘鉾・四条傘鉾

山鉾の中で大きな形状をしているのは鉾の6基ということになりますが、
それ以外に屋台の中の大船鉾、船鉾も大きいですね。
逆に鉾という名前がついていますが、傘鉾は小さいです。

山鉾巡行の順番とは?

前祭、後祭とも、山鉾巡行の順番は決まっている基と決まっていない基があります。
決まっている基のことを、”くじ取らず”と言い、現在9基の”くじ取らず”があります。
以下の9基になります。

前祭:長刀鉾・函谷鉾・放下鉾・岩戸山・船鉾 の5基
後祭:橋弁慶山・北観音山・南観音山・大船鉾 の4基
が順番が決まっています。

後の基の順番は、7月2日に行われる”くじ取り式”で決まります。

その決め方にも手順があります。
まず、”くじ取らず”に入っていない、3基の鉾の順番がくじによって
決まります。すなわち、月鉾・鶏鉾・菊水鉾の3鉾の順番が前祭での函谷鉾と放下鉾の
間に入れられます。
したがって、祇園祭前祭においては、先頭の長刀鉾から、6番目の放下鉾までが
大きな鉾が続くことになります。さらには、放下鉾の後に、岩戸山、船鉾と続くことが
毎年決まっています。

2017年を例にすると前祭は以下のような順番になりました。

長刀鉾・函谷鉾・菊水鉾・月鉾・鶏鉾・放下鉾・岩戸山・船鉾・
山伏山・孟宗山・太子山・郭巨山・保昌山・油天神山・四条傘鉾・蟷螂山・
伯牙山・木賊山・霰天神山・白楽天山・芦刈山・占出山・綾傘鉾

 

後祭の順番は以下の順番になりました。
北観音山・南観音山・橋弁慶山・役行者山・鯉山・八幡山・鈴鹿山・黒主山・浄妙山・大船鉾

 

 

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