【京都・国宝・世界遺産】国宝だらけの東寺の”弘法さん”は大変な賑わいの市でした

京都の神社仏閣

毎月21日に行われる京都 東寺の”弘法さん”に行ってきました。

東寺(真言宗総本山 教王護国寺)とは?

京都駅から西南に15分ほど歩いたところに、平安遷都の後に創建された東寺があります。
平安京の寺域を現在に残す唯一の遺構です。
弘法大師空海は、唐で密教の奥義を学び、この地に日本初の密教寺院を開きました。
1998年(平成6年)に、東寺は「古都京都の文化財」としてユネスコの世界文化遺産に登録されました。
毎朝6時、境内の北西にある御影堂では生身供(しょうじんく)が行われ、熱心な信者の方々がお参りをします。生身供は、弘法大師空海がそこにおられるように膳とお茶が供されるものです。

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弘法さん とは?

弘法大師の命日にあたる毎月21日には「弘法さん」の縁日が開かれ、
境内には1000軒以上の露店が出て大変な賑わいを見せます。

2016年5月の「弘法さん」を覗いてみました。
アンティークの陶器や着物、様々な小物はもちろんお祭りの縁日のような食べ物、飲み物の露店がたくさんあって意外でした。
京都の漬物や京野菜、そして冷たいグリーンティー。
暑くなったので少年がお手伝いをしているお店でグリーンティーを100円で買いました。
甘味が爽やかで元気がでました。
五重塔内部を参観しました

春の特別公開にあたり、京都のシンボルとして有名な国宝五重塔の初層内部を見ることができました。
落雷などの焼亡をへて、そのつど再建され、現在は江戸時代に竣工した五代目に当たります。
この塔は耐震構造になっていて、地震で倒壊したという記録は見当たらないそうです。
木造の建造物として日本一55メートルの高さを誇り、約400年間京都の街の変遷を見守り続けています。
五重塔の内部には、心柱を大日如来に見立て、その周囲の須弥壇(しゅみだん)上に阿閦(あしゅく)如来、宝生如来、阿弥陀如来、不空成就如来の金剛界四仏と八大菩薩を安置しています。
また柱や壁、天井には極彩色の文様が装飾されています。長い年月を経て剥落してしますが、当時の鮮やかさは想像することができました。
桃山時代の代表的建築、金堂(国宝)は東寺一山の本堂です。本尊は薬師如来坐像と日光、月光両脇侍菩薩像です。光背上には七軀の化仏を配して七仏薬師をあらわし、台座の周囲には十二神将像を配しています。すべて重要文化財です。病に苦しむ人を救ってくれるという薬師信仰の形をとどめているそうです。

講堂も国宝で、講堂には沢山の国宝仏像があります
一番興味深かったのは、室町時代に完成したという立体曼荼羅諸尊です。
堂内の白亜の壇上には、大日如来を中心とした五智如来をはじめ、五菩薩、五大明王、四天王、梵天、帝釈天の21体が配置されています。これは弘法大師空海の思想を反映した密厳浄土の世界を表しています。

すべてが国宝・重文に指定されていて、足を踏み入れただけで別世界の空気を感じることができました。その配置が見事で、如来部を中心にして両脇に明王部と菩薩部、その外側に四方を守る四天王と梵天、帝釈天が整然と並んでいます。近くでよく見えるので細かい部分までじっくり鑑賞することができました。

最近のイケ仏ブームで注目されたのは、ここ東寺の帝釈天です。じっくり見つめていると確かに端正な顔立ちです。白象に乗り片足を上げた凛々しい姿が頼りになりそうです。それぞれの仏像には個性があり、自分好みの推し仏を探してみるのも楽しいです。

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