【伊藤若冲展】2016伊藤若冲展再び 若冲ワールドに魅せられて3度目の鑑賞をしました

京都の芸術

3度目の若冲ワールド鑑賞をしてきました

2016年5月23日(月)明日が最終日!若冲ワールドにすっかり魅せられて3度目の鑑賞です。

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4時過ぎに会場に到着したら、ただいま80分待ちのプラカード。

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早速チケットを購入して行列の中へ。本当に若冲ブームが頂点に達していることを実感しました。
知人に聞いたところによると、18日のシルバーデイに4時間行列してやっと鑑賞できたそうです。

小学生もたくさん来ていました

この日は、家族連れの姿が目立ちました。この時期は、運動会の振替休日の小学生もいますが、子どもに見せたいと考えた方がたくさんいるのでしょうね。本物を見て何かを感じ取ることは、大人にとっても子どもにとっても大事なことだと思います。小学生は、若冲の素晴らしい絵にどんな感想をもつのでしょうか興味深いところです。

並んでましたが約60分で入れました

意外とスムーズに進み、60分後には待ちに待った会場へ。早速音声ガイドを借りて、空いているところ、見たいところを行ったり来たりしながら鑑賞しました。行列が渋滞しないような対策もしていて、前回より安心してゆったりした気持ちで見ることができました。閉館時間が近づいていたためか、列の進みが速く感じました。

若冲が注目されたのはいつ?

日本で若冲の作品が一般に注目されたのは、意外に最近で2000年に京都で行われた『没後200年 若冲』展がきっかけでした。
18世紀の京都画壇では、円山応挙に次ぐ有名な存在でしたが、数多くの門弟によって受け継がれていった応挙とは対照的に、独特の画風でわずかな弟子しか持たなかった若冲は没後しだいに忘れられてしまったそうです。

若冲再評価のきっかけの一人がジョー・プライスのコレクション

そんな若冲の再評価のきっかけを作った一人であるジョー・プライスさんが、初めて出会ったのは水墨画「葡萄図」でした。
ニューヨークの古美術店で大学生だったプライスさんの目に留まったという不思議な出会い。枯淡の境地を示す水墨画は、寺院の襖絵にもあります。京都・鹿苑寺(金閣寺)大書院障壁画「葡萄小禽図襖絵」「松鶴図襖絵」「芭蕉叭々(はは)鳥図襖絵」「菊鶏図襖絵」の四面は、空間を生かした構図で見る者の想像力を試されているように感じました。
一見地味に見える水墨画は、色彩が鮮やかな花鳥画とは別の感性を刺激するのかもしれません。

「果蔬涅槃図」が圧巻でした

たくさんある水墨画の中でも、後期(5/10から)に展示された「果蔬涅槃図」に惹かれました。青物問屋の生まれらしく野菜を擬人化したような涅槃図です。大根が真ん中で横たわるのがお釈迦様。その周りで悲しむ数々の野菜は、表情豊かでユーモアにあふれていました。若冲は熱心な仏教徒ですから大真面目に描いたことでしょう。現代アートにも通じるセンスを感じます。

独自の技法の版画

一方、現代では再現不可能な独特の技法を駆使した版画もあり、その多様な作品からは、敬虔な仏教徒としての若冲の生きとし生けるものすべてが仏になるという「草木国土悉皆成仏」の 思想を感じ取ることができました。

沢山若冲の本・雑誌が出版されています

最近は、若冲に関する本や雑誌が多数出版されています。また、展覧会の図録はさすがに主催者の情熱を感じる素晴らしい構成で、伊藤若冲の生涯、作品についての解説、画法・技法の説明等、読み応えがありますよ。

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コメント

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